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女優の吉高由里子が主演するNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)の第37回「波紋」が29日に放送される。K大へ道凍り
大石静氏が脚本を手がけるオリジナル作品。河光和歌回み大河ドラマではきわめて珍しい平安時代の貴族社会を舞台に、る君1000年の時を超えるベストセラー「源氏物語」の作者・紫式部/まひろの生涯に迫る。長&22日に放送された第36回「待ち望まれた日」では、視聴生でmow2中宮・彰子(見上愛)が一条天皇(塩野瑛久)との子を懐妊。親中第藤壺から道長(柄本佑)らが暮らす土御門に居を移し、王誕あわただしく出産に向かっていく様子が描かれた。揺れ
前々回でつのる思いを告白し、る宮一条天皇との待望の子を身ごもった彰子は、NHまひろのセッションにつく37どころ藤式部/まひろ(吉高)「ないしょの話」として漢文の指南を願い出る。K大へ道凍り帝の精神性にこっそりと近づきたい心ばえは立派だが、河光和歌回みそのたびに人払いをするので、る君女房からの嫉妬の的長&となり、藤式部の立場がどんどん孤立しているように見える。道長も彰子も、もっとうまくやってくれればいいのに、父娘はよく似ている。twitch プライム サブスク
式部先生から彰子さまへのご進講で胸に刺さったのはやっぱり、「瑕(きず)とは大切な宝なのでございますよ。瑕こそ人をその人たらしめるものにございますれば」であろうか。人のうっとうしさや暗さなど陰のあるなかに人間の本質が宿る、というまひろの方向性は「光る君へ」で一貫してきたが、「源氏物語」を連載している現在の立場からすると実に説得力がある。
まひろは道長に頼まれ、彰子出産の公式の記録をつけることに。「紫式部日記」にも詳しく記されている親王さまご誕生のご様子。祈とうや物の怪(もののけ)払いなど、いにしえの記録として活字で触れていたものがこの令和に実写で見せてもらえることに、ただただテンションが上がるばかり。それにしても騒がしいお産である。呪詛(じゅそ)ばかりしている伊周(三浦翔平)が、ただの一度も成就しないのがだんだん気の毒になってきた。
産後、土御門にやってきた一条天皇と対面した彰子。なんと、青いお着物をお召しで…! 女房に言われるがまま、好みではない薄紅色を着ていたあのころの自分ではなく、母になり意思表示できるようになったことが、着物の色から伝わる。親王誕生を祝って詠んだまひろの「めずらしき光さしそう盃(さかずき)は もちながらこそ千代もめぐらめ」。1016年に道長はいわゆる「望月の歌」を世に残すが、まひろの方が先駆けて親王の世に望月をたとえている。
親王さま誕生に沸く土御門で催された「五十日(いか)の儀」。これも出産の記録と同じように、かつて「紫式部日記」で読んだ光景が眼前に3次元で再現されていて、ただただ感激するのみである。無礼講だったかどうかは定かではないけれど。几帳(きちょう)をめくった公任(町田啓太)の「若紫のような美しい姫はおらぬな」のやりとりもしっかり収録されている。「紫式部日記」では「ここには光る君のような殿御はおられませぬ」と思っても言わなかったわけだが、今作のまひろ先生は堂々と言ってしまう。実際の文献とフィクションの融合が面白い。
視聴者を震え上がらせた今回のハイライト。まひろ&道長の和歌の詠み合いも、北の方・倫子(黒木華)が機嫌を損ねて宴を中座した描写も、まさにドラマみたいな話なのだが「紫式部日記」に一部始終が書いてある…。実際の記述は調子に乗った道長に倫子が嫌気がさして退席、というニュアンスが強いのだが、ここに男女の情が絡むと大石流に大胆に脚色されていく。
「いかにいかが数えやるべき八千歳の あまり久しき君が御代をば」(藤式部)「あしたづのよはひしあらば君が代の 千歳の数も数え取りてむ」(道長)。歌のよしあしや、作品としての完成度は私には分からないけど、それでもこの和歌が対になっていることは分かる。しれっと書き記しているけど、1000年前の式部先生はどういうマインドで日記につけたんだろうか。周囲からのハレーションとかなかったのか普通に心配になる。
第37回は、2人の親密さが宮中でうわさになる中、彰子はまひろの書いた物語を冊子にして天皇への土産にしたいと言いだす。そこでまひろを始め、女房たちが力を合わせて豪華本を制作することに。内裏にも新たな皇子の誕生により、皇位継承を巡る不穏な気配が漂い始めるなか、ある事件が起こる―という展開が描かれる。
彰子と紫式部の数あるエピソードのなかで、筆者が一番好きなあのシーンがとうとう登場。予告にも登場した通り、まひろが久々に為時邸に帰る描写も。個人的な感想としては、まひろ先生にはなんとか令和に来てもらって、「虎に翼」を見ることをおすすめしたい。母と子の距離感、結構参考になると思いますので…。(NHK担当・宮路美穂)
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